メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。
研究室に入った私を迎えてくれたのは壁の周囲にズラリと並んだ、クラシックや洋楽等、様々なジャンルのCDやDVD、書籍。その中で、金基弘(キム・キホン)講師にお話しをうかがった。
韓国出身。日本政府の国費留学生として、九州大学で音響を学び、博士(芸術工学)の学位を取得。今年4月、駿河台大学に着任した。
先生が音に興味を持った最初のきっかけは、ビートルズ。ミュージシャンや音響技師等、音楽に関する様々な仕事を模索したが、最終的に音そのものについて詳しく勉強したいと考え、研究者の道へ進んだ。
研究テーマは、音のデザインとその評価。「デザインと聞くと大抵の人は視覚的なデザインをイメージするでしょう。でも音のデザインは、視覚的なデザインと同じく大切なものです。普段意識していませんが、私達の身の回りにも、実はたくさんの音のデザインが散りばめられています」と先生は話す。例えば、車やマンションのドアを開閉する際に発生する音。この音をデザインすることにより、「高級感」が出てくる。こうした「音のデザインと評価」について、国内外の企業と共同で研究に取り組んできた。
担当する授業は、サウンドスケープやサウンドデザイン演習など音響に関する講義や実習。「面白く、学生が意見を言える授業」を心がけているという。インタビューからも気さくで優しいお人柄が伝わってきた。
「この大学には、メディアセンターやデザイン工房など、たくさんの施設があり、色んな事が出来ます。面白い事を、やるぞ!という気持ちで、ぜひこの大学に来てください」というのが、大学進学を考えている高校生へのメッセージ。身の回りにある様々な音、音のデザインに興味のある皆さん、駿河台大学メディア情報学部へ入学し、金先生の授業を受けてみませんか?