野村ゼミナールⅠ(3年次)では、「展示は人と物と情報のコミュニケーションをはかるデザインであり、事物の背景にある見えない関係を発見し、それらを組み換えること」と理解し、チームで博物館の展示企画書・設計書を作成してきました。
ゼミナールⅡ(4年次)では、この展示企画書・設計書をもとに、実際に展示を製作して公開を行います。公開は一般来館者向けに、実際の博物館企画展示室で行い、解説も行います。
また、本ゼミナールでは博物館の展示製作・公開という内容を通じて、博物館機能について深く学ぶとともに、チームによるプロジェクト推進の仕方・まとめ方、権利者との交渉や文書事務などの社会人基礎力獲得も目標としています。
このたび去年に引き続き、飯能市郷土館で以下のように、ゼミナールの企画展を公開し、関連行事も行うことになりました。多くの方にご覧いただき、忌憚のないご意見をいただければ幸いです。
『展示企画書より』
飯能市には「飯能焼」という伝統的な焼き物があります。江戸時代に最初の飯能焼が誕生しましたが、明治時代に姿を消してしまいました。これを復活させよう と、昭和時代に入って再び飯能焼が作られました。また、「飯能焼」と冠してはいないものの、現在市内の窯で焼き物が作られています。何人もの陶工がこの飯能の地に魅せられて作陶をしているのです。
本展示では、「飯能焼」とはどのようなものか、歴史や製作方法、「飯能焼」のルーツについて解説する とともに、クイズや実物を交えることで、子どもにも分かりやすく、楽しく学べる展示にします。私たちが考えた「飯能焼」の可能性を提案した企画も紹介し、 「飯能焼」が身近な存在であると知っていただきます。さらに、市内にある「飯能焼」に関係する場所も紹介することで、展示だけで完結させず、さらなる興味をもっていただけるようにします。そして、本展示が「飯能焼」を見つめ直し、焼き物の新たな利用について考え、郷土に誇りを持っていただくきっかけになることを期待します。
展示題 「飯能焼~火と土と職人の技~」
日 時 2013年6月8日(日)~6月22日(火)(※毎週月曜日は休館)
AM 9:00~PM 5:00
場 所 飯能市郷土館企画展示室
◎企画展関連行事「飯能焼でお茶を飲もう」
実施日 6月15日(日)・22日(日)
定員 30名(先着)
場所 飯能市郷土館 休憩コーナー
※両日とも先着30名。受付は休憩コーナーにて。
受付番号順にご案内いたしますので、受付をお済ませください。