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Channel: 【駿河台大学】メディア情報学部からのお知らせ
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ユニセフ映像コンテストで2作品入賞!そしてイベントスタッフとして学生が大活躍!

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 ユニセフOne Minute Videoコンテスト実行委員会 主催(後援 文部科学省)「第4回ユニセフOne Minute Videoコンテスト」でメディア情報学部の1年生が制作した2作品が入賞を果たしました。

 入賞した作品は、城井ゼミグループ1の「世界中の子どもたちが豊かに育つために」と金ゼミグループ21の「LOOK AT ME!!」です。


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入賞した城井ゼミグループ1の石田彩夏さんと安西弥生さん


 One Minute Videoは、メッセージを1分間の映像で伝える活動です。これは、国際的な視野を持った人材の育成を図る目的で、世界各国で取り組まれているものです。今回、全国から500作品の応募がありました。メディア情報学部では、1年生全員を対象にiPadを使用して、グループで作品の企画・撮影・編集までを行い、30作品をエントリーしました。
 
 また今回、課外活動を積極的に行っているメディア情報学部 間島ゼミから、有志5名の学生が、複数の大学で組織される「ユニセフOne Minute Videoコンテスト実行委員会 学生事務局」の一員として、ユニセフ職員らとコンテストの企画・運営に携わり、コンテストを大いに盛り上げました。


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「ユニセフOne Minute Videoコンテスト実行委員会 学生事務局」のスタッフ



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コンテストで入賞作品の紹介を担当した吉田拓実さん(2年)と新井里沙さん(3年)



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(左)学生事務局主催のイベントの司会を担当した秋山克成さん(2年)



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コンテストを無事に終えて・・・ほっと一息



ひと 井上智史助教「メディア情報学部記者クラブ」便り NO.33

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 メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。
  
 グラフィックデザイン実習やウェブ制作実習、映像制作実習、デザイン基礎などを担当する井上智史(いのうえ・さとし)助教は、東京造形大学造形学部を卒業後、武蔵野美術大学大学院造形研究科で修士を取得。デザイナー兼大学非常勤講師などを経て、一昨年春に駿河台大学に着任された。

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 井上先生のご家族は教師一家で、両親は高校教師、妹は小学校教諭。そのため、デザイナーより大学非常勤講師として活躍するようになった時には「俺にもこれしかないのか」と感じたそうだ。「教育を仕事にしている意識を大切にしている」との先生のモットーは、この"教師の血"によるもののように思える。

 在学中は、デザイン事務所で3年間アルバイトをしていたが、たくさん怒られたそうだ。しかし、その3年間の知識と経験のおかげで、今まで仕事ができているという。「若い頃修業に3年間かかると言われると引いちゃうじゃん。でもそれであと20年飯が食えると考えればね」。
 「デザインだけでも勝負できないし、コンピューターだけでも勝負できない」。ご自身の特色を井上先生はこう話すが、裏を返すと、状況に応じて両方で勝負できるということだ。デザイン関連の場所ではコンピューターを扱う役を、コンピューター関連の場所ではデザインを扱う役を担うことができる。「自分が持っている技術をどう組み合わせて自分の居場所を作るか、仕事を作るかなんだよね」と語る。

 先生の授業を受けて印象に残っているのは、「センスとか才能がなくてもデザイナーにはなれる」という言葉。デザイナーといえば、センスの塊と考える人も多いだろう。筆者もそんなイメージを持っていたため、とても驚いたのを覚えている。「自分にセンスなんかない、感性も悪い、じゃあどうしようってところから始めたほうが、勉強の価値がある。そこからでも、十分戦える」と力強く語る先生。その言葉に救われるデザイナー志望の学生は少なくないのではないか。

 井上先生は、「デザインとは基本的に情報を整理すること」であり、デザイナーにならない人にも身につけてほしい技術だと強調する。例えば1枚のチラシを制作する場合でも、文字の大小やレイアウトを駆使して情報を整理することになる。情報を整理することに長けていれば、その汎用性は高く、様々な仕事で役に立つはずだ。昔、学生から言われた「先生の授業はデザインされてますね」という一言が、とても嬉しかったという。

 メディア情報学部の卒業生は、デザイン以外にも映像・音響、アーカイブズをはじめとする様々な道へ進む。専門的でありながら、どの学生にも有用なデザインという技術を教えることで、私たちの背中を押してくれる井上先生。これからもデザインされた授業で、新たな武器をさずけてほしい。

瀬戸ゼミ4年 小松 佑香
<参照記事>

9月19日(土)のオープンキャンパス『模擬授業』予告編!

授業 ソーシャルメディア論「メディア情報学部記者クラブ」便り NO.34

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 メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。

20150910media_01.jpg 駿河台大学は、日本で最初に文化情報学部(後のメディア情報学部)が誕生した大学であり、早いうちからインターネット接続環境が整備されていた。そんな学部の歴史を象徴するような科目の一つが、今回紹介する「ソーシャルメディア論」である。

 担当しているのは、杜 正文(と・せいぶん)教授。主にインターネットの歴史・仕組み・利用、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の仕組み・利用について、15回(1回90分)にわたって講義している。ソーシャルメディアを中心として、コンテンツ提供の仕組みとともに、既存メディアの情報収集・発信との違いを理解してもらうことを目指す。最終的には、学生の情報受信能力、情報発信能力、情報リテラシー能力、情報セキュリティ能力を育むことが目標だ。

 杜先生は、『ソーシャルメディア論』のほか『データベース設計論』『ネットワーク運用論』『情報セキュリティ論』などの授業を担当。学外でも埼玉県民活動総合センターでマルチメディア関連の講座を開くなど、積極的に活動している。

 杜先生が『ソーシャルメディア論』の講義をする際に心がけているのは、「常に最新情報を収集して、最新の情報を伝えること。新聞やテレビ報道に目を配り、学会に積極的に参加して、情報を収集し、それを授業に活かすようにしている」という。私も授業を受けたが、確かに、最近の日付の入った新聞記事や、テレビで話題になった情報に関する資料がたくさん配布されたことを覚えている。そのためとても親しみやすく、内容が頭に入ってきやすかった。優しく、包み込むような先生の声も、内容がスッと入ってくる理由の一つのわけだが。

 この授業で杜先生が強調するのは、「最新の情報の意味をしっかりと理解してほしい」ということだ。「新聞などのメディアから情報を入手するわけだが、その情報を丸呑みせず、真実を選別する力を身につけてほしい」と話す。

 昔と今とでは、杜先生の授業は大きく変わったという。まず授業の仕方。マルチメディアの発達のおかげで、板書やビデオテープなどのアナログから、パソコンのパワーポイントなどのデジタルになった。また、「昔の学生は良く質問をしてきた。でも今はおとなしくてあまり質問してこない」と学生の変化も感じるそう。杜先生が学生に求めるのは、わからないことがあれば遠慮せずに質問することだ。「今は受講者が多くなっているので、双方向授業というのがなかなか難しい。だからこそ、質問することが大事になってくる」。

 ソーシャルメディアに興味のある学生には、お薦めの授業だ。

瀬戸ゼミ4年 高木洋輔

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<参照記事>

「古代衣装」でコスプレ!?地域インターンシップの一コマ

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 重厚な古代衣装に身を包んでいるのは、メディア情報学部3年の澤田一輝さん(左)と粕谷勇太朗さん(右)。彼らは夏休み期間中に「飯能日高ケーブルテレビ」でインターンシップを体験しました。

 上の写真は、高麗郡建郡1300年を来年に控え、高麗神社(日高市)で9月20日(日)~22日(休・火)の3日間に渡って開催される、高句麗・飛鳥・平城京から蘇る美の祝祭、『古代装束絵巻』のPR番組に出演者として参加した時の一コマです。

 実習授業などで映像制作について日頃学んでいるメディア情報学部の学生たちにとってケーブルテレビ局のプロフェッショナルな人たちの現場で取材・編集・放送立会い・営業を経験することはとても刺激的で、実に多くの発見や気づきがあります。実際に職場体験することで仕事のおもしろさや大変さを知り、将来の仕事について考える良いきっかけになるでしょう。

夏休みのゼミ活動報告 映像・音響メディアコース 金ゼミ編

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 音と映像の相互作用の研究に取り組む金 基弘ゼミでは、夏休みに有志の学生が集まって、大学キャンパスで流しそうめん大会を実施しました。

 夏休みの前半は猛暑続きでしたが、竹を用意してみんなで組み立て、流しそうめんを食べて夏の涼を味わいました。

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 その後、スタジオに移動して、夏休み特別企画「レコーディング実習」を行いました。これは、ゼミ生が楽器演奏し、ライブレコーディングの方法について学ぶもので、大学公式キャラクター"しゅんた"も特別参加して実習を盛り上げてくれました。

 秋学期は、それぞれのテーマのもとに「映像音楽」「効果音」「サイン音」の制作に取り組む予定です。

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授業 情報サービス演習I「メディア情報学部記者クラブ」便りNO.35

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 メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。

20150930media_01.jpg  今回紹介する授業は、杉江 典子教授が担当する、図書館・アーカイブズコースに設置された『情報サービス演習I』だ。

 「情報サービスってそもそも何?」と思う人も多いだろう。この講義でいう「情報サービス」とは、簡単に言えば「図書館員が利用者をサポートする」ことだ。図書館員は、利用者が求める情報を得られるよう、情報の探し方を教えたり、情報源を調べてその結果を提供したり、と様々な支援を行っている。それが「情報サービス(レファレンスサービス)」と呼ばれるもので、図書館においては最も基本的で重要な業務である。

 大学でいうところの「演習」とは、少人数で実際に体験しながら学ぶスタイルの授業であり、『情報サービス演習I』は、理論とともに実践的なスキルを習得し、「プロとしての情報サービス力」を身に付けることを目指す。司書課程を学ぶ学生にとって必須の授業であるがもちろん、それ以外の学生でも受講は可能である。たとえ図書館と関わりのない仕事に就いたとしても、情報を調べる際に役立つことは間違いない。

 今日では様々な検索メディアが普及し、情報検索は簡単になったように思えるが、実際にはまだまだ情報を見つけることは難しい。だからこそ、この授業を受けてしっかりと勉強することが大切だ。

 杉江先生から「『情報サービス演習I』は、私にとっても一番大変な授業。簡単ではないと思うけど、必ず力になるので頑張ってほしい」とのメッセージをいただいた。実際にこの授業を選択した先輩たちは、「受けて良かった」という声が多い。「力がつく」ことは確かのようだ。

 ところで、杉江先生はどんな人なのか。一言で言うと、笑顔がとても素敵な優しい先生だ。毎日自転車で大学に来る行動派でもある。杉江先生の周りには、司書関係か、自転車関係か、または杉江先生の笑顔に癒されたい学生たちが集まってくる。研究室でインタビューしている最中にも、たくさんの学生がやって来た。そんな杉江先生のもとで、あなたも学びませんか?

瀬戸ゼミ3年 丸山 聡彦
<参照記事>

野村ゼミナール 飯能市郷土館の企画展で成果を公表

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 博物館などの展示の企画・設計を行っている野村ゼミが、飯能市郷土館の特別展「武蔵野鉄道開通」に協力する形で成果を公表します。

 1つは、ゼミで調査を行った「入間馬車鉄道」に関する展示で、もう1つは教育事業「ペーパークラフトで機関車を知ろう」です。この事業は、『子ども夢基金』という競争的外部資金を活用して開催します。なお、この資金はゼミ学生が申請書を作成・応募して、審査を通過し獲得したものです。

 是非、多くの方にご覧いただき、忌憚のないご意見をいただければ幸いです。

飯能市郷土館特別展示「武蔵野鉄道開通」

日 時   10月11日(日)~12月13日(日)9:00~17:00 (※毎週月曜日は休館)  
場 所   飯能市郷土館企画展示室
問合せ先  飯能市郷土館 TEL:042-972-1414

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野村ゼミナール連携事業「ペーパークラフトで機関車を知ろう!」

実施日  12月5日(日)9:30~11:30、13:30~15:30
定 員  各回とも子ども・大人 24名づつ
場 所  飯能市郷土館学習研修室
申込み  往復はがき(申込み多数の場合は抽選)
問合せ先 野村ゼミナール担当 TEL:080-9288-8420

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詳細は飯能市郷土館のサイトをご覧ください
 http://www.city.hanno.saitama.jp/0000009209.html


夏休みのゼミ活動報告 デジタルデザインコース 丸山ゼミ

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 HTML5によるアプリケーションの制作を行っている丸山ゼミでは、夏休みの9月14日と15日の2日間、大学のメディアセンター5階の教室を利用してデザイン基礎実習「デッサン」を行いました。

 1日目午前は、代わる代わるモデルを務めながら人物クロッキーを行い、午後はペンキの塗りのハケを描写しました。2日目は、午前から紙風船をモチーフに描写して、締めに人物クロッキーを行いました。

 その後、講評会を行い、納会へとなだれ込みました。納会では、この夏の出来事について話したり、秋学期のゼミ活動の内容について意見交換したりと、楽しいひと時となりました。

 秋学期は、サンプルゲームの構造について考え、改造などする予定です。

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夏休みのゼミ活動報告 デジタルデザインコース 本池ゼミ

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 スマートフォン用ゲームなどのインタラクティブなアプリ制作を行う本池ゼミでは、この夏のゼミ合宿で、世間で話題となった「ドローン(空撮はできない小型機)」をスマートフォンでコントロールする課題に取り組みました。

 3,4年生で4~5名のグループを作り、3年生は操縦するアプリを、そして4年生は「ドローン」の細かな制御を行うアプリをそれぞれ制作し、チーム対抗の障害物レースに挑みました。

 いつものアプリ制作と異なり、空中飛行する「ドローン」は理屈通りに行かないことが多く、調整に苦しみながら全グループ無事完走することができました。

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 秋学期は、Flash を使って iPod Touch 用のゲームを制作しながら、基本的なインタラクションの実現方法を学び、4年次に各自が制作する本格的なアプリの基礎を身に付けます。

クレイアニメのワークショップが開催されました

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 夏の2日間、入間にある「駿大ふれあいハウス」で、クレイアニメのワークショップが開催され、多くの親子連れにご参加いただきました。

 子どもたちはカラーの小麦粘土でネズミの人形を作り、ミニチュアセットの中で、少しずつ人形を動かしながらコマ撮りを行いました。人形の小さな飾りの作成や難しい撮影などは、保護者の方、面高さやか先生(本学非常勤講師)、城井ゼミでアニメーションを学んでいる学生たちがお手伝いし、みんなで協力して、短いアニメーション作品を完成させました。

 自分たちが作った人形が動き出すと、子どもたちから笑顔があふれ、「夏休みの楽しい思い出になった」と、とても喜んでくれました。

 このワークショップは、映画「GAMBA-ガンバと仲間たち-」の公開を記念して全国各地で開催されたもので、YouTube公式チャンネルから、子どもたちの作品を見ることができます。

■GAMBA クレイアニメワークショップ
https://www.youtube.com/channel/UCP5hsSmfBdHJ3riDBUg5a7Q

■映画「GAMBA-ガンバと仲間たち-」
http://www.gamba-movie.com/

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粘土でネズミの人形を作ります

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人形を少しずつ動かして撮影します

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撮影はiPadで行いました

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かわいいクレイアニメーションが完成しました

夏休みのゼミ活動報告 デジタルデザインコース 城井ゼミ

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 クレイアニメーションやフィギアのアニメーションを制作する城井ゼミでは9月3日〜5日まで、熱海にてゼミ合宿を行ないました。

 今回は、あいにく雨がよく降ったのですが3・4年生18名が参加し、コマ撮りによる実写作品、実験写真(長時間露光、パノラマ)等を課題として班ごとにテーマを決め、熱海の海岸や街中で取材・撮影に励みました。

 編集された作品は、10月24日・25日の駿輝祭で上映する予定です。

 下記の写真3点は、初日に「熱海トリックアート迷宮館」を訪問し、「だまし絵や隠し絵」を見学・体験した際のものです。約50点ほどの大きな作品があり、カメラやスマホで撮影しながら楽しみました。秋学期のゼミ課題の参考として大変勉強になるものでした。

 このトリックアート美術館は、(株)エス・デーさんが制作、作品提供を行なっており、フランチャイズで全国に19カ所もあるそうです。ぜひ他の美術館にも行ってみたいですね。

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大変お世話になった熱海駅近くの旅館「一番地」にて

ひと 大久保博樹准教授「メディア情報学部記者クラブ」便りNO.36

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 メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。

20151020media_01.jpg 大久保博樹(おおくぼ・ひろき)准教授の駿河台大学との関わりは、2001年に非常勤講師として教壇に立ったのが始まり。07年からは、現在のメディア情報学部の専任となり、『音響情報論』、『音楽情報処理演習』など音響関係の科目を担当している。

 先生が音響に関心を持ったのは、映画制作に挑戦したのがきっかけだったという。もともと映画やラジオ番組を作ることに興味があり、中学時代に父親の8ミリフィルム・カメラを借りて初めての映画制作をした。クラスメートを集め、床屋を一軒借り切り、西村京太郎さんの短編小説を映画化した。その際、著作権をクリアするため、先生は西村さんに直接電話をしたそうだ。すごい行動力だ。

 こうした自主制作映画の活動を続けていく中でぶち当たった壁が、音の問題。撮影時にカメラで同時に録音した音、役者のアフレコ、音楽、効果音など、映像を際だたせようとすればするほど「音」が気になり、その難しさと重要性を認識するようになったという。

 映像と音響について本格的に勉強を始めた大久保先生にとって、音を再考する転機になったのが大学院の恩師の一言だった。海の映像の音に、レコードのライブラリーに収録されている波の音を使ったが、今一つしっくりこない。ニッポン放送の元プロデューサーでもある大学院の恩師に聞くと、「合うわけないでしょう。だって、それは君の作品のための音じゃないんだから」。その言葉がストンと腑に落ちた。「ああ、今まで感じていた微妙な違和感はそういうことか」と納得した先生は、音は一つひとつ作るものだとの認識を新たにし、そこに集中して研究を進めていった。音響工学の専門家はもちろん、声優さんや、放送局のプロデューサーなど、制作の第一線にいるプロの話をたくさん聞いたことが、その後の研究の進展と今の授業につながっているという。
 
 先生に現在の趣味を伺ったところ、読書や音楽、映画、スポーツと多彩。今は忙しくて映画を作る時間がないのが残念だという。

 好きな作家をお聞きしたところ、ジョン・ル・カレ、J・G・バラード、ローレンス・ブロック、ロス・マクドナルド、レイモンド・チャンドラー、ジェイムズ・エルロイなどたくさん名前が挙がった。駿河台大学生やこれから駿大に入学を考える高校生にお薦めの本があればとさらに伺うと、アーシュラー・K・ル=グウィンの「いまファンタジーにできること」を薦められた。ル=グウィンは『闇の左手』や『ゲド戦記』などの代表作のある米国の作家。「物を作る人にとっては貴重な言葉の詰まった本」「一行ずつが重い、非常に素晴らしい内容」とのことで、先生も何回も読み返しているという。これはぜひ、読みたい。

 インタビュー中、先生は様々な先人の言葉を大切にしていると感じた。気になったものはすべてメモにとり、一つのノートにまとめているのだという。その中から毎年卒業生に贈っているという金言を見せていただいた。

<キャッツキル山の鷲>

それに、ある人々の魂の中にはキャッツキル山の鷲がいて

暗黒の谷へ真っ逆さまに下っても

再び舞い上がって太陽輝く空間へ消えて行くことができる

その鷲が永遠に谷の中を飛翔していても

谷は山中にあり、たとえ平原の他の鳥が舞い上がっても

谷底を飛ぶ鷲の方がまだ高い

 『白鯨』で知られる米国の作家、ハーマン・メルヴィルの言葉だ。先生はそれを「周りの人の視線とか評判とかネット上のランキングとか、他人のモノサシでふわふわしないほうがいい」ということを伝えるために贈っているという。「人の価値観ばかりに合わせて生きることは自分の人生にならない」ということだそうだ。

 最後に学生へメッセージをお願いした。「まず、自分が興味を持ったものを掘り下げていくこと。そうすると、これまで無関係と思っていた数学とか天文学とか文学とかスポーツ生理学とか、いろいろな分野があれもこれも実は繋がっていて大切だとわかってくる。そしたらまた少しずつ勉強を重ねていけば、教養となって視野も広がっていくし、人間としても幅の広い人になれると思う。だから、本当に好きなことを見出してほしい」。

瀬戸ゼミ3年 押木翼



<参照記事>


間島ゼミが制作した映像作品を駿輝祭で上映します

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 「人々の心に響く映像作品とは」をテーマに、映像制作における企画と取材にこだわり、地域の魅力を学生の視点で再発見する活動を行っている間島貞幸ゼミが、駿輝祭で作品の上映会を開催します。

 入場無料、お申込み不要です。みなさんのご来場をお待ちしております。どうぞお気軽にお越しください。

日 時

 10月24日(土) ・25日(日) 10:00~16:00

場 所

 駿河台大学 講義棟 1階 3103教室

主な上映作品

『都市伝説検証--長野県の不思議な山、皆神山はピラミッドだった!?--』
『千年先の未来へ、群馬からダンスで被災地に元気を発信!』
『なぜハマる?富山でコスプレイヤーに聞いてみた』
『埼玉の若者の主張』
ほかドキュメンタリー、ドラマ、ミュージックビデオ、ゼミ合宿作品を上映予定です。

ユニセフ国際映像コンテストの参加作品に選ばれました

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 メディア情報学部1年の間島ゼミグループ13が制作した映像作品「あなたの助けが子供を笑顔に」がユニセフ国際映像コンテストの参加作品に選ばれました。

 これは8月に開催された第4回ユニセフOne Minute Videoコンテスト(ユニセフOne Minute Videoコンテスト実行委員会主催、文部科学省後援)に応募のあった500作品の中から、以下の審査基準をもとに選ばれた27作品の一つです。

  1. 制作者(代表者)の作品制作時の年齢が20歳以下のもの
  2. 日本語が理解できなくても、内容を把握できるもの
  3. ユニセフとしての観点から、内容や表現方法に問題がないと判断したもの


 またメディア情報学部の1年生が制作し、第4回ユニセフOne Minute Videoコンテスト入賞した2作品(城井ゼミグループ1「世界中の子どもたちが豊かに育つために」と金ゼミグループ21「LOOK AT ME!!」)は、以下のサイトで視聴できます。

入賞作品集一覧ページ


 One Minute Videoは、メッセージを1分間の映像で伝える活動です。これは、国際的な視野を持った人材の育成を図る目的で、世界各国で取り組まれているものです。


1年次の実習授業が始まりました

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 メディア情報学部では、2年次以降の授業に備えるために、1年次の秋学期になると「スタジオ実習」「FMスタジオ実習」「記録情報実習」「 レポート作成指導」など各種実習授業が始まります。

 例えば「スタジオ実習」は、学生がディレクター、カメラマン、キャスターを実際に体験しながら、テレビ局から送り出されるニュース番組がどのように作られているのかについて理解し、キャスターを担当することでカメラ(聴衆)を意識しながら、原稿をわかりやすく伝える方法について学び、さらにディレクターやカメラマン、キャスターがお互いにコミュニケーションをとりながら番組を制作することでグループワークの方法、技法についても学びます。


スタジオ実習「Youはキャスター」

11月28日(土)のオープンキャンパス『模擬授業』予告編!

授業 アニメーション文化論 「メディア情報学部記者クラブ」便りNO.37

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 メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。

 メディア情報学部の授業の一つに、「アニメーション文化論」というのがある。
 名前を聞いて、皆さんはどんな授業を思い浮かべるだろうか。最近のアニメをたくさん見られる楽しい授業、そう思った人もいるのではないだろうか。
 正解は、半分当たりで半分はずれである。実はアニメーションは、その国の歴史や技術とも関係する、非常に奥の深いもの。この授業を取れば、アニメーションに対する考え方がきっと変わってくるだろう。
 今回はそんな「アニメーション文化論」の講義を担当する、城井光広(きい・みつひろ)教授にお話を伺った。

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 アニメーションの歴史はとても古く、その起源となった、ゾートロープやキネトスコープといった装置の誕生は、なんと1800年代にまでさかのぼる。第一次産業革命も、アニメーションの発展に大きく関わっている。アニメーションは、今まで習ってきた世界史の知識とつながるものがあると、城井先生は語る。「アニメーション文化論」では、そんなアニメーションの起源を勉強する所から始まるのだ。
 授業を重ねるごとに、内容もどんどん新しい時代のものへと進んでいく。音も声もなかったアニメに声がつき、モノクロだった映像はフルカラーになり...と、19世紀から20世紀、そして21世紀にかけて、アニメーションは劇的な成長を遂げて行く。アニメーションが進歩していく様子を、この授業では順番に鑑賞し、学んでいく事が出来るのだ。

 この授業では様々なアニメーションを鑑賞する。「蒸気船ウィリー」「恐竜ガーティ」「ベティ・ブープ」...など初期のモノクロ作品から、ジブリシリーズ、手塚治虫シリーズ、「AKIRA」「秒速5センチメートル」など、最近の作品まで様々だ。
 もちろん日本の作品だけでなく、他国の作品も多く鑑賞する。表現の仕方は国によってかなり違う。色んな作風の作品があり、伝えたい事も様々だ。その国の政治状況や、戦争を題材にしたものも多く存在している。アニメーションをただの娯楽として捉えず、それをきっかけに更に勉強して欲しい。城井先生は熱心にそう語ってくれた。

 最後に、「アニメーション文化論」の授業の雰囲気について説明したい。
 今までの文章から、アニメーションの歴史について学ぶ、堅苦しい授業なのではと考えてしまった人もいるかもしれないが、普段の授業の雰囲気はとてもゆったりとして穏やか。
 これは城井先生自身の、穏やかで優しい人柄の表れだろう。
 そして城井先生は更に、心地よくアニメーションを鑑賞するための環境作りを怠らない。授業中しゃべって騒ぐ人はお断りだ。この授業では学生は毎回、授業内容に関する簡単なメモを取ることが求められる。そのメモは先生のため、成績のためではなく、自分自身のために書くのだという。「つまらないレポートやテストではなく、自分自身のためになるメモを取り、それを今後自分の実生活に活かして欲しい」。そう真摯に語る城井先生がとても筆者の印象に残った。

 「アニメーション文化論」は、2年生から取る事が出来る授業だ。さらにメディア情報学部だけでなく、他学部の学生も履修する事が出来る。実は奥深いアニメーションの世界について学びたい人には、是非ともお勧めしたい授業だ。

瀬戸ゼミ4年 石井奈生子



<参照記事>


「学部デー」を実施しました(1)

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 メディア情報学部では、今年度の「学部デー」を実施しました。「学部デー」は、外部講師を招いたり、普段とは異なる特別企画で授業を行ったり、また学生の希望に応じて教室を飛び出して、種々の施設や組織を訪問したりする毎年秋に実施する催しです。

企画1 Adobe Creative Cloud 最新技術プレゼンテーション

 クリエイティブ業界では必須スキルと言えるAdobe Creative Cloud アプリケーション。その最新テクノロジーとクリエイティブワークに関して、本学経済学部OBで、アドビシステムズ(株)マーケティング本部デジタルメディア部長 西山正一氏がプレゼンテーションを行いました。  日本最高のデモンストレーターとも呼ばれている西山氏のプレゼンに、集まった映像・音響メディアコースやデジタルデザインコースの学生たちは、すっかり魅了されている様子でした。

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企画2 ウルトラセブンとオーケストラ音楽

 メディア情報学部の野村正弘教授が、特撮テレビ番組「ウルトラセブン」に使用されたオーケストラ音楽を例に、映像作品における音楽の重要性について考える授業を行いました。 他のアニメーション等で使用された代表的なオーケストラを実際に聴いてもらい、純粋に音楽を楽しみながら、「ウルトラセブン」に使用された音楽はドラマの世界観を作るのにかなりの役割を果たしていることを野村教授が、冷静な分析力と熱い情熱で話されました。今まで特撮作品には興味はあったけれど、オーケストラ音楽はほとんど聴かないという学生にとっても、あらためてオーケストラ音楽の魅力に触れることができた「学部デー」ならではの楽しい授業でした。

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「学部デー」を実施しました(2)

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 メディア情報学部では、今年度の「学部デー」を実施しました。「学部デー」は、外部講師を招いたり、普段とは異なる特別企画で授業を行ったり、また学生の希望に応じて教室を飛び出して、種々の施設や組織を訪問したりする毎年秋に実施する催しです。

企画 人物クロッキー

 デジタルデザインコースの城井ゼミと丸山ゼミの共同企画で、人物クロッキーを行いました。

 学生13名が参加し、モデルさんを囲んで約2時間半、集中して描き上げました。

 先生から構図や画材の説明に始まり、まずは10分ポーズから始め、学生も後半は5分ポーズでも全体をとらえてまとめられるようになりました。

 細身の女性モデルさんに約10ポーズとっていただきましたが、描いている側はアッという間の集中した一時でした。

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