メディア情報学部の教員・授業・催し・施設・先輩等々の魅力について、メディア情報学部でマスメディアを学ぶ学生記者が取材し、レポートします。
城井光弘(きい・みつひろ)教授は、東京芸術大学美術学部デザイン科、同大学院美術研究科デザイン専攻出身のデザイナー、造形作家。メディア情報学部では、アニメーション文化論や、DTP演習、3DCG演習等のデザイン系の授業を担当しており、その情熱とセンスに多くの学生が傾倒、人気を集めている。ちなみに、同じくメディア情報学部の丸山裕孝教授も同じ東京芸大、同大学院の出身の芸術家。芸術系ではない学部で2人もそろうのは、珍しいらしい。芸術の香り高い、クリエイティブなデジタルデザインの授業や演習を普通に受けることのできる私たちは、恵まれているのかも知れない。
城井先生は、生まれは東京だが、両親、それに親戚の多くが、九州の出身。小さいときは大分弁を主に話していたそうだ。絵を描き始めたのは幼稚園頃からであったが、小、中、高校時代はSLに夢中で、カメラを片手に日本中を駆け回っていた。当時は写真家になりたかったそうだ。
大学では、今までにないデザインをという目標を掲げる研究室に入り、オブジェや新素材を活かした家具のデザインなどを手がけた。並行して山岳部とバスケット部に所属し、各地を巡った。現在の先生のご趣味は山登りとスキーである。スキーに関してはインストラクターの資格も持っており、相当な実力であることが伺える。
卒業後はデザイン会社に3年間勤め、その後フリーのデザイナーに転向した。大学院時代、フリー転向後にそれぞれ予備校や専門学校、大学で講師を務め、それが教員になるきっかけであったという。
インタビューの際に城井先生が今まで携わってきたデザインの数々を見せていただいた。驚いたのは、その中に筆者が昔使っていた「進研ゼミこどもチャレンジ」の付録があったこと。砂場で遊べるしまじろうの型のついたスコップなのだが、先生はその全体的なデザインに関わっていたそうだ。
企業のロゴや教材の付録デザイン等の身近なものから、美術館、展覧会に置かれるような芸術的なオブジェまで、幅広く様々なデザインを手がけている城井先生。最近は新しく家を建てているそうで、その家に合う木製の家具や照明器具を探すことにはまっているという。
デザインに興味のある学生は是非とも城井先生の授業を受けてみてほしい。
<参照記事>